| クレージーだよ 天下無敵 | |
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(1967/日本/95分) [監督] 坪島孝 [脚本] 田波靖男 [撮影] 小泉福造 [音楽] 萩原哲晶 [出演] 植木等、谷啓、野川由美子、高橋紀子、北あけみ [評価] ★★★☆☆ 犬丸のアパートに引っ越してきた男・猿飛。実は昔からの犬猿の仲。勤める会社もライバル関係。お互い相手の新製品の情報を奪おうと潜入するのだが・・・。犬猿の仲の二人が巻き起こす騒動を描いたハチャメチャコメディ。あまりに無茶なシチュエーションに、"そんなバカな"、と思いつつ笑ってしまう。やっぱりクレージーはおもしろい。 |
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ストーリー 小さなアパート関が原荘。その一室に住む犬丸丸夫は大家の娘みどりを恋人に持つ平穏に暮らすサラリーマン。ある日隣の部屋に越してきた男・猿飛三郎。互いにどこかで見覚えが、と思い出すと学生運動で敵味方で戦った間柄で、まさに犬猿の仲。翌朝には犬丸が徳川無線、猿飛が豊臣電気、と二人がライバル会社の社員であることを知ります。 俄然ライバル心を燃やす二人。犬丸は豊臣電気の電化モデルルームを、猿飛は徳川無線の元気が出るこたつの情報をつかもうと露骨なスパイ合戦を始めます。ある時、徳川無線に忍び込んだ猿飛。運悪く見つかってしまいますが、間一髪重役秘書の和子に助けられると、付き合うように。ほどなく猿飛は和子を極秘のモデルルームへと連れて行くのでしたが、犬丸も場所を突き止めることに成功します。しかし逆にモデルルームのからくりにのされてしまいます。 またある時、二人はそろって恋人に逃げられてなじり合っているところに、クラブのママ・麻奈子が通りがかります。麻奈子に二人共が一目ぼれ。その夜、普段の確執を忘れ、ママに呼ばれて仲良く飲みに行く犬丸と猿飛だったのですが・・・。 コメント クレージーキャッツ中期のハチャメチャコメディ。クレージー映画のおもしろさは、植木等や谷啓のキャラクターのみならず、良くも悪くも、無謀な展開と唐突なテンポ感にあります。スター偏重の時代にあってこのおもしろさは稀有な存在だったのではないでしょうか。その代わりにリアリズムやドラマ性は犠牲にされた感がありますが、半ばコントだと割り切れば気にもなりません。本作は特に娯楽性重視。そのおもしろさは今も健在です。 主人公二人、犬丸(谷啓)と猿飛(植木等)は歴史上何度も敵味方に分かれて戦ってきたという設定。そして現代でも片や機動隊、片やデモ隊と分かれて学生運動で戦いあった二人。後に再会したときはライバル会社の社員で、互いに相手の新製品の情報をつかもうと躍起になるという物語。二人の巻き起こす騒動を見て笑って楽しむ、というつくりです。そしてもう一つ。二人の恋の行方もまた興味の一点。猿飛の好きになった相手が相手の会社の秘書(野川由美子)であることから、ちょっとした恋愛騒動にも発展していきます。コントの合間に登場する二人の恋人がちゃんと物語を引き締めていますのがわかります。 一方、犬猿の仲の二人のはずがいきなり息の合ったダンスを披露したり、銃を持ったギャングが生中継のテレビに映ってしまう、など、あまりに無茶なシチュエーションと脈絡のなさ。なのですが、"何でやねん"と言いつつ笑っている自分がいます。もう、映画というよりはコント集。それでも最後まで夢中になってしまうほど、やっぱりストーリーはおもしろいのです。 それにしても作品中出てくる最新モデルハウスの技術は絵空事ではなくなってきています。蛇口に手をかざすと水が出てくる、ってのはもう実用済み。ロボットは姿こそ違え、こちらも様々な分野で活躍中。元気が出るこたつ、なんてのもなんかありそう。頭がよくなる・・・、があるくらいですからね。立体テレビはもう少しかかりそう。でも本作の十年後、「スター・ウォーズ」の中でその技術を目にすることができます。中には笑って見れない開発者の方もいるかもしれませんね。 ラストはもう一ひねりやってきます。モチーフとしてはちょっと唐突なんですけど、オチと割り切ってしまいましょう。クレージーキャッツものは笑って見なきゃ損ですからね。 | |