| KILLERS | |
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キラーズ(2002/日本/115分) 【PAY OFF】 [監督・脚本・撮影] きうちかずひろ [音楽] HAPPO [出演] 酒井伸泰、ハント・ケーシ、山下真希、井上千尋、秋葉祐希 【CANDY】 [監督・脚本・撮影] 大川俊道 [音楽] ハント・ケーシ [出演] 星野マヤ、清水あすか、赤星昇一郎 【PERFECT PARTNER】 [監督・脚本] 辻本貴則 [撮影] 辻本貴則 / 高松良彦 [音楽] 仁野唯 [出演] 荒木良明、松谷賢示、才谷ゆきこ 【KILLER IDOL】 [監督・脚本] 河田秀二 [撮影] 辻本貴則 [音楽] 仁野唯 [出演] 大高洋夫、河田秀二、小澤朋美、鈴木祐二、麻生健介 【.50 Woman】(ハーフ・ウーマン) [監督・脚本] 押井守 [撮影] 間宮庸介 [音楽] 川井憲次 [出演] 仁乃唯、神谷誠、黒田仁子、鈴木敏夫 [評価] ★★★☆☆ めぐみが風俗店と思って受けた試験。実は殺し屋グループの面接。気付かないままのめぐみにほどなく銃が届けられるのだが・・・(CANDY)。 武器を買いに訪れた男。現金取引のはずが金は持っていない。不審に思った武器商人が手下に痛めつけさせるのだが・・・(PAY OFF)。 殺し屋をテーマにした短編5本のオムニバス。全編個性的なハードボイルド作品。バラエティにも富んでいて気軽に楽しみたい映画。 |
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ストーリー 【PAY OFF】 ひと気のない地下室。一人やってきた男は厳重なボディチェックを受けると銃の品定めに。すべて買うという男。が、現金取引のはずが金は持ってきていないと言う。武器商人の男は不審に思いながらも、手下の女たちに男を痛めつけさせて金のありかを吐かせようとしたのだが・・・。 【CANDY】 上司を殴ってクビになったOL・めぐみ。風俗店の面接を受けるとテストがあると言われる。自宅で待っていると宅急便で送られてきたのは拳銃。さらにSEXのつもりで指定された場所に行くと殺しの依頼。相手から前金を受け取ってしまう。ようやくこれが殺し屋のテストであることを悟っためぐみ。親友あすかに相談すると逃げるように忠告されるのだが・・・。 【PERFECT PARTNER】 ヨシが尋ねていったのは昔の殺し屋仲間ヒデ。が、ヒデに恨みを持つ組織の殺し屋たちが押し寄せる。窮地を何とか切り抜ける二人。運悪くピザの配達にやってきたユキとともに逃避行が始まる。最初は怯えていたユキは優しげな二人と仲良くなっていくが、そんな三人に追っ手が迫り・・・。 【KILLER IDOL】 テレビのトーク番組の今回のゲストは有名な殺し屋ダンディ。司会モンタナがいきなり楽屋に入るとダンディは反射的に発砲。が、間にイケメンのボディガード二人が入って身代わりに。次の瞬間起き上がったボディガードには防弾チョッキが。実は人を殺さないためのボディガードだったのだ。やがて始まった番組。何とか進行していくが、やがてダンディを番組で殺すという電話が入って・・・。 【.50 Woman】 巨大なトランクを持ってビルに入っていった女。空き室に入ると大口径の狙撃ライフルを組み立てる。狙いは向いの病院。ターゲットは横領疑惑の渦中にある大物。相手が出てくるのを待つ間、買い込んだコンビニの食料を食べあさる女。長い時間が過ぎ、やがてターゲットが出てくるのだが・・・。 コメント 殺し屋をテーマにした小気味いい短編が五本。やや安っぽさはありますが(予算が少なかったせいか)、それぞれに個性的な工夫がされているところが興味深い映画。ただ、個人的には、年のせいなのでしょうか、もうちょっと銃の乱射などは抑えて穏やかな構成にしてほしいところ。が、派手なほうがいいという人もたくさんいるでしょうからわがままばかりも言っていられませんね。 「PAY OFF」は武器商人と殺し屋の話。ハードボイルドの直球。武器商人の手下に女性三人を起用したところが絶妙のアクセント。中盤やや緩慢ながら個性的な演出が光る作品ではないでしょうか。トップ・バッターとしては適任。強烈なアピール度で、これで本作が "殺し屋" の映画であることを観客は認識させられることになります。 つづく「CANDY」ではめぐみ(星野マヤ)の整った顔立ちが印象的。コミカルなストーリーながら後半はちょっとシニカル。特に冒頭の面接でのやり取りは秀逸。片や殺し屋への質問。片や風俗嬢としての答え。と、何ともちぐはぐでおかしな試験が見られます。 "お前の名前はCANDYだ" 。これを二人がどう思っているかを想像すると笑ってしまいます。プロットのおもしろさに加え、ほどよいテンポ感。さらに内外の描写とも緩急絶妙のコンストラクションで個人的にはイチ押しです。 「PERFECT PARTNER」は漫才コンビのような殺し屋二人のやり取りが何ともほほえましいシーン。対照的に、偶然巻き込まれたユキ(才谷ゆき子)がキーマンになっているところが物語に重みを加えているといえるでしょう。一方、随所のガン・アクションはきっちりと決めてかっこよさも見事に演出。ユーモラスな中盤までとはうって変わったペシミスティックな結末は意外性十分です。 「KILLER IDOL」は殺し屋がテレビのトーク番組に出演するという何とも奇妙なシチュエーション。落ち目の司会のモンタナ(大高洋夫)がいきがるところと、穏やかな割りにすぐに拳銃を出したがる殺し屋モンタナ(河田秀二)が対照的です。さらに一番クールなのがアシスタントのみどり(小澤朋美)だったりするのがおかしなところ。最後に分かる "Killer Idol" の本当の意味が明かされると、なぁるほどぉ、と、感心してしまいます。打ち合いのシーンはちょっと雑ですがユーモアに徹したつくりで痛快さも十分。 「.50 Woman」はブラックな味つけと言っていいのかどうか。ストーリーの部分がほとんどなく、何とも一筋縄ではいかない感性。ラストまでひたすら食べ続ける美しい殺し屋(仁野唯)の姿を映し続けます。が、すべては最後の三分間のための振り。そのド迫力のラストは衝撃的です。賛否は別れそうですが、押井守らしいといえば納得するのではないでしょうか。 殺し屋崇拝的な感もあって倫理的にちょっと、などという人もいるかもしれません。その辺はポイントが別なところにあっても、深いテーマを追求しにくい短編の欠点といえるでしょうか。銃がかっこいい、などと思ってもらっては困りますが、単純に楽しめる作品ばかりではあります。と言ってること自体年のせい。まあ、娯楽に徹した見方がいいようです。 | |