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生霊(いきすだま)(2001年/日本/118分)
cinema review ![]() STORY
【第一話 生霊(いきすだま)】
高校生の吉野良二と倉本真理子は公然の恋人同士。ある日、良二のクラスの浅茅優子のドッペルゲンガーを見たという女生徒が現れ学校中に話が広まります。同じ頃、真理子は教室のガラスが割れてけがをすることに。そして良二は、その日から毎夜、夢に優子が現れてうなされるようになります。 翌日、兄・一彦と姉・恭子から、祖母の生霊の話を聞き、夢は優子の生霊では疑いはじめます。そしてその日、学校で良二は優子に声をかけられ、以来つきまとわれるように。迷惑がる良二でしたが、優子のしつこさは徐々にエスカレートしていきます。そんなある夜、真理子が良二の家に寄った後の帰り道。真理子は優子の生霊を目撃。追って来る不気味な優子の生霊から逃げようとするのでしたが ・・・。 【第二話 空ほ石の・・・】(うつほいしの・・・) 女子高生・仲田菜穂子が家族と共にある団地の505号室に引っ越してきます。が、ベランダには不思議な大きな石が置いたまま。さらに深夜、そのベランダから異音が聞こえてきます。父は配管の音だろうと言い、菜穂子もその時は気に留めませんでした。しかし学校で、隣の席の吉野一彦から、部屋に気をつけるように言われ呪文を聞かされることに。家では母が押入れの襖を開けっ放しにするようになり、母の様子も徐々におかしくなっていきます。 ついにある日の授業中、母が倒れたとの連絡が。大事はないことが分り安堵しますが、菜穂子も押入れの中に何かがいるような錯覚に捕らわれるようになります。ほどなく、菜穂子は、心配する一彦から、縦の列 5号室ばかりで、不幸が立て続けに起こっていると聞かされるのでしたが ・・・。 ・・・ ![]() COMMENT
学園ホラーの二本立て。2話というのは珍しい構成ですが、原作は共にささやななえこのコミック。こちらがまた秀逸でおすすめ。ともかくも、完全に別の話ではなく、第一話で脇役だった一彦が第二話にも登場して重要な役を担っています。出演している松尾雄一(兄)と松尾光次(弟)は兄弟。筆者は疎いので分りませんが、ポップ・ロック・ユニット "DOGGY BAG" といってかなりの人気なのだとか。三輪ひとみ(姉)と三輪明日美(妹)も実の姉妹。が、本作では絡みはありません。第一話に三輪ひとみ、第二話に三輪明日身、と、別々に登場しています。この二組のために二話構成というイレギュラーなつくりとなったのかもしれません。
一本目は生霊がテーマ。吉野良二(松尾光次)はある時から浅茅優子(三輪ひとみ)という生徒につきまとわれることになり、やがて、良二を慕う女生徒が次々と奇怪な死を遂げていきます。良二は、事故は優子の生霊のせいだと疑い、優子を問い詰めているうちに殺してしまうという話。三輪ひとみ演じる生霊は冒頭から見事な恐怖感を帯びています。また、良二が徐々に追い詰められていくあたりはサスペンス的でもあり、緊張感も十分。ただ、主人公たちの露出を多くしたかったのか、そのせいでやや間延び感が感じられ、内容本位に見れば、もっとコンパクトに収められたような気はします。 二本目は少女の霊がモチーフ。ある団地に引っ越してきた菜穂子(三輪明日美)は、その日から怪奇現象を体験。やがて押入れの中に何かがいると感じるようになります。が、ほどなく少女の霊に襲われ、菜穂子を心配するクラスメイトの一彦(松尾雄一)が助けに向かうという話。押入れ、コンクリートという今ではオーソドックスな仕掛けですが、これが実に効果的。後半では少女の映像をも織り交ぜ、見事に恐怖を演出しています。一方、終盤のパニックシーンではいかにも低予算、というところを露呈。結果的に三輪明日美の演技頼りになってしまっているのは残念ですが、まとまりは良く、完成度は高いのではないでしょうか。 人物描写にはアイドル映画的なところもあります。個人的な印象ですが、どうも、池田敏春監督らしからぬ、とは言い過ぎでしょうか。しかしホラーシーンはさすがに見事。こちらは池田監督の真骨頂。二作共に着物をさりげなく利用するなど、独特のロマンティシズムを巧みに創出しているのもおもしろいところ。怖さ、という点では個人差があるのでしょうが、筆者は十分に堪能。隠れた佳作、と呼んでもいいかもしれません。 |
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ホラーコミックの映画化で根強い人気を誇るのが伊藤潤二の「富江」。体の一部から何度でも再生する少女の恐怖を描いたもの。手を変え品を変えシリーズ化。2005年には第一作を撮った及川中監督が復活。立て続けに二本発表(BEGINNING, REVENGE)しました。が、シリーズいずれもが、そのデキは賛否両論のようです。
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