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学校の怪談

(1995年/日本/100分)

[監督]平山秀幸
[原作]常光徹、日本民話の会
[脚本]奥寺佐渡子
[撮影]柴崎幸三、中子真治(SFX)
[音楽]Fuji-Yama、諸藤彰彦、山崎茂之
[出演]野村宏伸、遠山真澄、米澤史織、熱田一、塚田純一郎、町田昇平、岡本綾、佐藤正宏、町田耕平、杉山亜矢子

[内容]

 ある小学校。帰宅途中の亜樹と妹・美夏。が、忘れ物を取りに戻った美夏は旧校舎に迷い込む。帰ってこない妹を心配した亜樹は旧校舎へ探しに。が、やはりそのまま出られなくなってしまう。亜樹は中で他の生徒たちと遭遇。が、そんな彼らの前に妖怪が出現する ・・・。シリーズ第一弾。怪談とはいうよりは妖怪映画。展開も子供たちの冒険物語がメイン。しかし幽霊や妖怪たちが多数登場し、良くも悪くも話題には事欠かない。
[評価]★★★☆☆

cinema review

STORY

 いちょうが丘小学校。夏休み前の終業式の日。朝、男子たちが裏庭で遊んでいる時、何かの像を誤って壊してしまう。そのままうち捨てられるがが、それを機に、旧校舎の封印されていた妖怪たちがよみがえり始めていく。
 放課後。篠田亜樹と一緒に帰宅中の妹・美夏が、忘れ物を思い出し教室に戻る。その時美夏はひとりでにはねるサッカーボールを発見。ついていくと旧校舎の中に。閉まっているはずの昇降口の鍵がなぜか開いていて、美夏も入ってしまう。
 その少し後、亜樹の同級生・中村研輔と瀬川将太が遊びのつもりで旧校舎の中へ入っていく。その頃亜樹は、なかなか来ない妹が気になって学校へ。旧校舎の前にいた男子生徒・千葉均に聞いていみるが見ていないと言う。そして亜樹は旧校舎に入ったのではと中へ入っていく。さらに少しして、均は旧校舎の中に女の子を目撃。亜樹が探していた妹だと思い、声をかけに中へ。が、その瞬間扉が閉まり、二度と開かなくなってしまう。
 一方亜樹は、やはり旧校舎に迷い込んだ女子・小室香織と出会う。さらに他の三人の男子とも次々と遭遇。しかしどの出入口も開かないことを悟る。さらにそんな5人は釜を持った妖怪テケテケを目撃。一目散に逃げ始める。一方、均の双子の弟・一(かずお)はコンビニにいる時、ガラスに映る均の姿を見る。霊感の強い一は異常を予感して学校へ。そして教師の小向とともに旧校舎へ行くが鍵が閉まっていて入れない。
 やがて夜。亜樹と香織は廊下で巨大な人間に追われ、男子三人は理科室で標本の動物たちや人体模型に襲われていた。そこに用務員が現れ安堵して近付く三人。が、用務員もまた妖怪と化していた ・・・。

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COMMENT

 当時一大ブームとなった「学校の怪談」の映画化。80年代あたりから心霊モノがドル箱となり、本作もその流れの一つと見ることができます。ただし、怪談というよりは妖怪モノに近く、ストーリー自体も子供たちの密室アドベンチャーがメインとなっています。ホラーとしての怖さが希薄なのはちょっと肩透かしを喰らった感じですが、若年・低年齢層向けと思えば逆に堅実なつくりとも言えます。
 物語は極めてオーソドックスなもので、守り神の像が壊され、旧校舎の妖怪たちの封印が解けてしまうという設定。旧校舎は無論木造の古びた建物。そこに出て来るのは、都市伝説で有名なトイレの花子さんや口避け女など。冒頭のメリーさんの電話も有名な話。他にも動く人体模型や、ホルマリン漬けの動物たちが生き返るくだりもあります。いずれも学校の七不思議などに登場するおなじみの幽霊。しかしそのほとんどは怨霊というのではなく妖怪としての扱い。ホラーとしての恐怖感にはさほどこだわっていないことが分ります。ただし、ストーリーには発端となるモチーフが欠落。妖怪たちが旧校舎に住み着くようになった経緯は語られていません。この点、やや完成度を下げた一因となりました。
 一方では、子供たちの冒険というスタンスをストーリーは取っています。クールで気が強い亜樹(遠山真澄)とその妹、犬猿の仲のガキ大将・研輔(熱田一)。そこに双子の兄弟や気楽な教師・小向(野村宏伸) が絡み、はじめ互いにぶつかりながらも次第に団結していくプロットを展開させています。ややシリアス指向なのは気になるところですが、無難なつくりではあります。
 やはりホラー映画としての興奮を体験したいというのが見る前の期待。妖怪モノと子供たちの冒険物語とで、どこまで満足できるかはちょっと微妙のような気もします。何と言っても、ホラーとしてだけではなく、ドラマとしても小ぶりなのがちょっと残念。話題性は十分なないようですが、恐怖や感動のエッセンスは今ひとつのようです。

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学校の怪談(劇場版)シリーズ
・「学校の怪談」(1995)
・「学校の怪談2」(1996)
・「学校の怪談3」(1997)
・「学校の怪談4」(1999)

www.sasaraan.net

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