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学校の怪談3

(1997年/日本/96分)

[監督]金子修介
[原作]常光徹、日本民話の会
[脚本]しまだみちる、金子修介
[撮影]柴崎幸三、中子真治(SFX)
[音楽]大谷幸
[出演]西田尚美、黒木瞳、野田秀樹、佐戸井けん太、前田亜季、吉澤拓真、ヒガタケル、米澤史織、山田一統、豊永利行、野口由佳、津川雅彦、蛍雪次郎、野村宏伸

[内容]

 運動会の日の夜、四人の子供がタイチの鏡を見ようと図工室へ侵入。タイチの幽霊は目ぼしい子供を鏡の中に連れて行ってしまうのだとか。すると四人は次々と鏡の中に引きずり込まれてしまう。そこは現実そっくりだが、妖怪たちが住む世界だった ・・・。シリーズ三作目。冒険妖怪コメディの第二作を踏襲。さらにドラマ色が加味されたがシリアス・ホラーの要素はやはり希薄。大人はドラマ、子供は特撮を楽しめるかが鍵か?
[評価]★★★☆☆

cinema review

STORY

 ある小学校。運動会が終わった校舎でかくれんぼをする子供たち。しかし間もなく校長先生が見咎められ家に帰される。ところが、一人の女の子が図工室に隠れたままだった。そして女の子は、図工室にあった壁掛けの鏡の中に吸い込まれ、そのまま行方不明となってしまう。
 二人三脚リレーの順番を待つ間、佐藤茜がそんな話をしだす。それは「タイチの鏡」と呼ばれ、体が弱くて運動会に参加できなかったタイチの幽霊の仕業なのだとか。タイチは運動会で転んだ子供に目をつけることも。そして放課後。良と繭子、茜と太田真の四人は、夜家を抜け出して図工室のタイチの鏡を見に行こうと約束する。
 その夜、塾から帰った良を見知らぬ男が出迎える。母の再婚相手・木村だった。しかも二人の連れ子、悟と柚香もいた。しかし再婚に反対の良は家を飛び出してしまう。その頃、繭子は図工室に着いていた。が、タイチの鏡に引きずり込まれてしまう。校門に着いたばかりの良は、茜、真と合流。しかしすぐに繭子の悲鳴を聞き、学校の中へ。ところが、良と茜、真、良を追ってきた悟と柚香、一人残業していた担任の八橋までもが鏡の中へと引きずり込まれてしまう。
 良は悟、柚香、真由子と鏡の中の世界で再会するも人体模型やのっぺらぼうに襲われ逃亡。偶然来たバスへ飛び乗るが、それは亡者のバスだった。一方の八橋、茜、悟は気がつくと図工室の中。そこには妖怪シャカシャカが待ち構えていた ・・・。

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COMMENT

 シリーズ第三作。ストーリーはやはり別ものですが前回のコミカル路線は踏襲。一方、「タイチの幽霊」という心霊要素を盛り込んだものの結局心霊ホラーの要素は希薄で、やはり妖怪モノの指向となりました。ただし三作目ともなると、さすがに心霊ホラーを期待する人は少ないかもしれません。
 配役では野村宏伸が1、2作に引き続き登場。ただし今回はチョイ役。西田尚美と前田亜季は前作から続投。役はもちろん異なります。他に黒木瞳や佐戸井けん太、野田秀樹といった大物を投入。チョイ役ながら津川雅彦も出演。豪華な顔ぶれとなっています。
 今回の特徴は「家族」の概念を前面に押し出したことでしょうか。主人公は母子家庭の少年・良(吉澤拓真)。母(黒木瞳)の突然の再婚話に戸惑いつつ、相手の連れ子、悟(豊永利行)と柚香(野口由佳)と共に冒険劇を繰り広げています。その良を慕うのがクラスメイトの繭子(前田亜季)。小さな恋の物語り、というわけですが、最後は別れのシーン。別れでしめくくるのは前作・前々作同様でもあります。
 これらの子供たちが、時に反撥しながらも互いに心を通い合わせていくところはこれまで同様の見所。加えて良を巡る家族愛の形成も注目されます。今回はタイチの幽霊と鏡の中の世界がポイントとなりますが、いずれも恐怖感を思わせるのは序盤のみで、徐々にいつもの妖怪モノへ転換していることが分ります。タイチも結局は人間の姿で登場。鏡の中はなぜか妖怪の住む世界というからくり。ホラーとしてはやや緻密さとインパクトを欠くプロットではあります。
 ドラマとしての見応えが加わったことをどう見るかも微妙なところかもしれません。ドラマのシリアスさは、どうしても妖怪モノの滑稽感とアンバランスさを生じているような気もします。シリーズの成熟と行き詰まりが同時に現れたと見れるかもしれません。が、いずれにしても恐怖映画というよりは楽しいつくりのファミリー映画と呼べるでしょうか。家族や仲間同士で気楽に楽しみたいところです。

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学校の怪談(劇場版)シリーズ
・「学校の怪談」(1995)
・「学校の怪談2」(1996)
・「学校の怪談3」(1997)
・「学校の怪談4」(1999)

www.sasaraan.net

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