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続・座頭市物語

(1962年/日本/73分)

[監督]森一生
[原作]子母沢寛
[脚本]犬塚稔
[撮影]本多省三
[音楽]斎藤一郎
[出演]勝新太郎、城健三朗、水谷良重、万里昌代、中村豊、柳永二郎、沢村宗之助、山路義人、浅尾奥山、春本富士夫、杉山昌三九、南條新太郎、南部彰三、嵐三右衛門

[内容]

 座頭市は気の触れた大名をあんましたことから口封じのために命を狙われることに。そして旅を続ける市を関宿の勘兵衛一家が追い始める。やがて市は自ら斬った親友・平手造酒の墓参りをすべくある寺へ。そこへ市に好意を寄せる娘おたねが危機を知らせに現れるのだが ・・・。シリーズ第2作。前半は新作かと思いきや後半は前作の続きでまとまり具合にやや違和感が。が、哀感を帯びた大人の時代劇は魅力的。
[評価]★★★☆☆

cinema review

STORY

 旅の途中、座頭市はある大名の本陣に呼ばれ殿様にあんまをすることに。しかし殿様は実は頭が弱く、帰り道、藩士たちが口封じをしようと市を襲撃。市は難なく藩士たちを斬り捨てます。しかし市の口をどうしても封じたい藩の重臣は町中を検めはじめます。その頃市は飯屋にいたところ。そこで、偶然入ってきた美女・お節と親しくなりますが、後から来た片腕の浪人・与四郎が強引にお節を連れて行こうとします。が、市を見るとなぜか与四郎はおとなしく引き下がっていきます。
 やがて藩は市の暗殺を町の親分・関宿の勘兵衛に依頼し、行列は去って行きます。ほどなく、勘兵衛は、お節の家に隠れている市を探り当て子分たちを送り込みますが、相手にならず逃げ帰っていきます。そして市は、かつて自分が斬った親友・平手造酒(みき)の墓参りをすべく、笹川へ向かうことに。しかし勘兵衛も市を追いはじめます。
 笹川に着いた市は平手の墓がある寺へ。笹川には市が用心棒をしていた親分・助五郎が。しかし市には遺恨があり勘兵衛に協力して市の向かう先を教えます。一方、助五郎は、雇っていた片腕の浪人・与四郎が凶状持ちだと知り出て行くように告げたところ。が、八州まわりに与四郎を売ると、役人が大挙向かってくることに。そんな中、市に好意を寄せていた町娘・おたねは偶然から市の帰還と危機を知り寺へと走ります。寺で再会を喜ぶ二人でしたが、すでに勘兵衛一味に囲まれてしまい ・・・。

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COMMENT

 勝新太郎の座頭市シリーズ第二弾。ハードボイルドなストーリーと哀感漂う人物描写。子母沢寛が生んだこのヒーロー像はいまだ多くの人を魅了し続けているようです。第二作では前作の続編というスタイルを維持しつつ、新たな人物・与四郎が登場。実の兄・城建三郎(若山富三郎)が役の上でも兄を演じ、ストーリーをよりもの悲しいものにしています。
 舞台は大名の本陣が置かれるある宿場町。旅の途中だった市(勝新太郎)がこの大名をあんましたことから命を狙われることになるのが本筋。藩に雇われた町の親分・勘兵衛(沢村宗之助)一家と市との対決が後にクライマックスとなります。が、後半の舞台は第一作と同じ笹川。ここで前作の人物が再び登場してくるわけです。市が助けた形となった親分・助五郎(柳永二郎)。しかし仁義を欠いた非情さに市は愛想を尽かし、助五郎もまたそんな市の態度を出すぎたまね、と嫌っていたのです。そして市を好きになり、旅について行こうとしたおたね(万里昌代)。しかし前回、市はそれと知り、おたねを置いて旅立ったのでした。
 さらに、作中には、市とはいわくありげな片腕の浪人・与四郎(城健三郎)が登場。サイド・ストーリーを彩っていきますが、終盤では市とこの与四郎との因縁の物語がメインとなります。ここで、与四郎が兄であることが明かされ、不仲となったいきさつが語られることになるわけです。そしてラスト。兄弟対決が運命的ともいえる悲劇を生み、物語は悲しみのまま終りを迎えるのです。
 物語はこれらの人物が関わり合いながら展開していくわけですが、前半市を慕うお節(水谷良重)、後半のおたね、と物語の情感の部分を支えるかと思いきや、いずれも淡白な進退で影は希薄。それも含め、前半、後半、さらに終盤とポイントがばらけたことで、構成上の統一感にはやや欠けるところがあり、戸惑いを覚えてしまいます。逆に見れば、展開のスピード感を重視したと言えるかもしれません。
 第一作に比べ、殺陣のシーンが増えたという点では、見所も増えたと言えるでしょうか。一方、娯楽性が厚くなった分、殺人を嫌う前作の市の人物像とはちょっとギャップができてしまった感もあります。まあ、何より、座頭市のキャラクターが第一の魅力。大人の時代劇としてのつくりが、より確立した作品となったのではないでしょうか。

(ポニーキャニオン)
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(兵隊やくざ、悪名)
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(ブラック・レイン、火の鳥)

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 本作は内容的にも第一作「座頭市物語」の続編。後半出てくる笹川の助五郎は前作のラストで市と対立。おたねが市を慕う経緯も第一作で見ることができます。なお、本作は三作目「新・座頭市物語」のモチーフにも使われています。

www.sasaraan.net

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