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新・座頭市物語(1963年/日本/91分)
cinema review ![]() STORY
座頭市は生まれ故郷・笠間へ帰ろうと旅の途中。偶然、昔馴染みの為吉と出会い同じ宿に泊まることに。が、昔を懐かしんでいたところに押し込みが。大部屋にいた客は皆路銀を奪い取られ困窮。その時はおとなしくしていた市でしたが、犯人がある元締めの子分と突き止めると乗り込み、皆の路銀を取り戻します。
市が去った後、元締めのところにやって来たのは、かつて市に殺された関宿の勘兵衛の弟・島吉と子分たち。市が来たと知るときびすを返して追っていきます。ほどなく市に追いついた島吉。問答無用で斬り合いを挑みますが、たちまち子分たちは市に斬られてしまいます。が、そこに市の居合いの師・伴野弥十郎が現れ止めるよう説得。市を連れて去っていきます。 市が通っていた昔同様に道場を営む弥十郎。家にはたったひとりの十八になる妹・弥生が。ちょうど弥十郎が縁談話を進めていたところ。しかし弥生はなぜか兄の話を断り続けていました。その夜、藩を追われて落延びてきた水戸天狗党の残党の一人・奥村紀之介が弥十郎宅を訪問。弥十郎ともども密談をしに出かけていきます。そして市は、近所に住む育ての親・茂の家に泊まりに行くことに。 その頃紀之介は逃亡のための金策の相談。弥十郎は裕福な弟子の家を教え、襲撃するようほのめかします。やがて紀之介は一味と共にその弟子を誘拐。身代金を要求します。一方、弥生は市と二人きりになると自分の想いを吐露。市も弥生の想いに応えようと、堅気となって添い遂げようと決意するのでしたが ・・・。 ・・・ ![]() COMMENT
シリーズ第三作。初のカラー作品。親友との対決、兄弟対決を経て、今回は師弟対決。それにしても、座頭市は毎度毎度なぜこんなにももてるのか。万里昌代、水谷良重、今回のマドンナは坪内ミキ子。しかしそんな美女たちの想いをことごとく裏切っていく市。うらやましいやらかもったいないやら。とにかくアンチヒーロー・座頭市が今もって多くのファンを魅了していることだけは確かなようです。
前回で、実の兄・与四郎と関宿の親分・勘兵衛を斬った座頭市(勝新太郎)。与四郎の相棒と勘兵衛の弟たちが敵討ちとばかり市を追ってきます。途中、市に追いついて斬り合い。そこに市の居合いの師・伴野弥十郎(河津清三郎 )が登場し、混乱を鎮めることになります。ところがこの弥十郎は善玉ではありません。やがて金のため、夜盗に成り下がった水戸天狗党とつるんで、誘拐事件を起こすことになるのです。 冒頭は後の筋とは直接関係のない男たちとの斬り合い。以降、島吉(須賀不二男)が登場するまではあまり本筋とは関係のないモチーフ。全体を振り返ると贅肉として見えてきてしまいます。しかし、師・弥十郎が登場して後は見事な一貫性を保持。テンポも良く、人物描写も抜かりがありません。弥十郎と油屋との関わりなど、やや端折った部分もありますが、端的な表現ではあります。一方では、モチーフを、弥十郎と天狗党、市と弥生、島吉とに分け、これらを巧みに絡ませながら物語を展開させていきます。 後半、ストーリーの叙情性を支えるのが、弥十郎の妹、弥生(坪内ミキ子)。市に想いを打ち明け、市もまたそれに応えようと堅気になる決心をするわけです。が、弥十郎はこれを許さず市を散々になじります。傷ついて一人町を去ることにした市でしたが、途中、弥十郎と天狗党の陰謀を知り、師弟対決へと発展するのです。そして最後、弥生の目の前で兄・弥十郎を斬ってしまった市。例によって、悲哀のこもった姿を映して物語の幕は閉じられます。 三作目ではありますが、座頭市の善人の部分ばかりが目立ってしまった本作。個人的には毒気があってこその座頭市、というイメージ。ストーリーの質が上がった反面、市の描写には不満が残った作品でもあります。 |
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本作は第二作「続・座頭市物語」に登場する関宿の勘兵衛が関係しています。勘兵衛は前作で市に斬られるのですが、今回はその弟が仇討ちのために、市を追いかけてくるわけです。
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