| アナライズ・ミー | |
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Analyze This(1999/アメリカ/103分) [監督] ハロルド・レイミス [脚本] ピーター・トラン / ケネス・ロナーガン / ハロルド・レイミス [撮影] スチュアート・ドライバーグ [音楽] ハワード・ショア [出演] ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クードロウ、チャズ・パルミンテリ、ジョー・ヴィテレッリ、カイル・サビヒー [評価] ★★★☆☆ 結婚を控えた気弱な三流カウンセラーのベン。ある夜前の車に追突。相手はなんとマフィア。以来情緒不安定のボス・ヴィッティにつきまとわれ治療を強要されることに。おかげで結婚式は台無し。マフィア同士の抗争にまで巻き込まれてしまい ・・・。マフィアのボスにつきまとわれる精神科医の悲劇を描いたコメディ。コメディ性、ドラマ性ともインパクトは控えめ。キャラクター勝負の感が強いが人情味もありほどよい心地良さ。 |
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ストーリー ニューヨーク。ある日、マフィアのボス、ポール・ヴィッティは命を狙われます。敵は同じマフィアのプリモと目星をつけ手下を捕獲。が、拷問にかけようとすると発作が。その夜、気弱な二流カウンセラー、ベン・ソボルは、息子と一緒に一流カウンセラーの父に会いに行く途中。しかし前の車に追突。出てきたのはマフィア風の男。実は捕虜輸送中のヴィッティの片腕ジェリー。警察に来られては困るとベンの名刺を受け取るとそそくさと去っていってしまいます。 が、数日後、ベンのオフィスにヴィッティが登場。友達の話だと言って相談を始めますが、ベンが友達とはあなたのことだと言うと感激。ベンを名医だと持ち上げ、治療しろと言って勝手に患者になってしまいます。ほどなくベンはマイアミで結婚式を挙げるべく町を去ります。相手はテレビレポーターのローラ。息子との顔合わせも無事に済み、いよいよ明日に結婚式を控え観光を楽しむ三人。しかしそこに現れたのは何とジェリー。ベンは無理やり連れて行かれヴィッティのカウンセリングをさせられることに。ふたたび発作を起こしたヴィッティはベンを追ってマイアミまでやってきたのでした。 悪いことには、ヴィッティをマークしていたFBIがベンをコンシエーリ(相談役)と勘違い。FBIにもつきまとわれる羽目に。さらにヴィッティの命を狙う殺し屋まで現れて大騒動。せっかくの結婚式は滅茶苦茶に。怒って抗議しようと会いに行ったものの、またもや治療をさせられてしまい ・・・。 コメント コメディのストーリーづくりには定評のあるハロルド・レイミス。シチュエーションのおもしろさが毎度の楽しみと言えるでしょうか。本作も図々しいマフィアにつきまとわれる気弱な精神科医、というおかしな構図が秀逸。この後ブレイクするケネス・ロナーガンが脚本に参加しているのも、今では注目されるところだと思います。そのせいかどうか、お気落なコメディとは一線を画すドラマ性も織り交ざって、ほどよい深みが加えられています。 主人公は二流のカウンセラー、ベン(ビリー・クリスタル)。肥満の息子と一流のカウンセラーを父に持ちコンプレックスを抱えているという男やもめ。人物に妙なリアリティがあるところがまたおかしさを増長させています。一方のマフィアのボス、ヴィッティ(ロバート・デニーロ)もまた、ボスだった父へのコンプレックスを抱えており、近頃それが表面化。と言っても傍目には人並みの感傷が備わっただけ。本人はおおまじめに心の病気だと考えて事あるごとにベンを呼びつけるようになるのです。 しかし結婚式は滅茶苦茶にされるは、FBIにはにらまれるは、とベンは散々。毎度ベンを誘拐してくるヴィッティの片腕、ジェリー(ジョー・ヴィテレッリ)がまたコワイやらおかしいやら。ヴィッティを亡き者にしようとライバル、プリモ(チャズ・パルミンテリ)の間抜けぶりも相当なもの。とにもかくにも、早く縁を切りたいというベンの意に反して、どんどん二人は信頼の度を深めてゆくのです。 冒頭からテンポのいい展開で見る者をひきつけますが、FBIから協力を求められる中盤からやや時間をかけたシーンが目立つようになります。徹頭徹尾娯楽コメディを目指す雰囲気が冒頭からあり、一方で、このあたりから加わる人情味がシリアスさをかもし出したため、結果、やや中途半端なイメージを与えたことは否めません。さほど作品の質に影響しているとは思えませんが、見る者にはアンバランスな印象を与えてしまっています。 が、そのせいで本作がB級コメディから脱したと言えなくもありません。ロバート・デニーロとビリー・クリスタル、ジョー・ヴィテレッリの貫禄たっぷり、安定感抜群の掛け合いも注目したいところです。三人とも妙に冷静でしかもなかなか笑わないところがまたおかしい。さすがにベテランの名優だけあって、決してキャラクターを作り過ぎず、自分の持ち味を活かし切っているところが見事。中途半端さを感じる分だけインパクトは控えめになりましたが、おもしろさは十分。普通に満足できる映画ではないでしょうか。 | |