| アンドリューNDR114 | |
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Bicentennial Man(1999/アメリカ/132分) [監督] クリス・コロンバス [原作] アイザック・アシモフ / ロバート・シルバーバーグ [脚本] ニコラス・カザン [撮影] フィル・メヒュー [音楽] ジェームズ・ホーナー [出演] ロビン・ウィリアムズ、エンベス・デイビッツ、サム・ニール、オリバー・プラット、ウェンディ・クルーソン、ハリー・ケイト・イーゼンバーグ [評価] ★★★★☆ ある家庭にやってきたロボットのアンドリューは突然変異で感情が芽生えてしまう。やがて自由を求め、さらには人間になるための旅に出るのだが・・・。あるロボットの生涯を通して、生と死、さらには愛と自由の意義をも訴えかけてくるSF大河ドラマ。感傷的にすぎるきらいはあるが、これは必涙の感動作。 |
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ストーリー 妻と子供二人と安穏な生活を送るリチャード・マーチン。ある日、ヒト型ロボットNDR114を購入。アンドリューと名付けます。炊事や洗濯などの家事を難なくこなすアンドリューは便利な存在でしたが、子供たちはおもちゃ扱い。リチャードはそんな子供たちにアンドリューを家族の一員として接するように叱りつけます。 ある時、アンドリューは、リチャードの末娘のリトル・ミスに木彫りの馬をプレゼント。感激するリトル・ミスはアンドリューを見る目が変わり、人間の友達のように親しみをこめて接するようになります。以来、様々な創作をするようになったアンドリュー。リチャードもその器用さに驚嘆しますが、より驚いたのはアンドリューが楽しんでつくっていること。感情のないはずのロボット。リチャードはメーカーへアンドリューを連れて行き、喜び勇んでこの現象を伝えに行きます。が、メーカー側は不良品と断定。事務的に製品交換を勧めてきますが、怒ったリチャードはそのままアンドリューを連れ帰ってしまいます。 家に帰ったリチャードはアンドリューに人間的な教育を始め、アンドリューは時計などの精密機械をつくっては売り、みずからの収入を得るようになります。そうしてより人間的な感情も備わっていったアンドリュー。徐々に自由の意味を知り、自由への欲求が高まっていきます。自由になったからといって今まで通り家族に尽くし、家族と共に過ごしたいと思っていたアンドリューですが、ある時ついにリチャードに打ち明けることに。リトル・ミスは味方になってくれましたが、このせいでリチャードとは疎遠になってしまいます。 やがてより人間に近づきたいとの願いが強くなったアンドリュー。そのヒントを求めるため旅に出ることにします。そしてある日、偶然からうらぶれたロボット技術者のルパートと出会うことに。アンドリューが彼の寂れた工房へ行ってみると、そこには・・・。 コメント もともとの原作はアイザック・アシモフの"The Bicentennial Man"(意味は"200年目の男")。アシモフ自身はSFでは古典で通っていますが、この作品は1976年ですから中期の作品。それをやはりSF作家のロバート・シルバーバーグが長編化したというちょっと変わったいきさつを持った作品。しかもいずれも名作として知られているのですから、物語の魅力がいかなるものか想像に難くないでしょう。それを土台にしてつくった本作。当然のように大変な感動作に仕上がっています。 ところで、ロボットが心を持つ、というモチーフそのものはさほど真新しいものではありません。我々が子供の頃から接してきたテレビや漫画の中で何度も出会ってきたストーリーだと思います。さらに、これらの作品の中には、本作品と同じようなテーマ、生と死の意義を扱ってきたものも少なくないはずです。にもかかわらず、本作に感動せずにはいられない人が多いのではないのでしょうか。つまるところ、SFでは重要と思われがちなアイデアの斬新さ。実は人の感動に与える影響はさほどでもないことがこの映画からもわかりますね。まあ、余談ですが。 物語はまさに大河ドラマ。ロボットの200年にわたる生涯を描いていきます。それに対し上映時間は二時間ちょっと。はしょりすぎて事務的な展開になっても不思議ではないのですが、ここでは駆け足感はあまり感じられません。家族との感情のやり取りをピンポイントで丁寧に伝えています。しかも、時にはアンドリュー、時にはリトル・ミス、時にはリチャード、とそれぞれに感情移入できるようなつくりになってるのはすばらしいですね。だから見る方は様々な場面で感動できるのです。 個人的にはロビン・ウィリアムズは適役とは感じないのですがどうでしょう。演技云々というのではなく、あくまでも外見なのですが。やはり顔立ちも体型も個性的なので、ロボットの姿から人間の姿に変わった時のギャップがあまりにも大きく感じてしまいました。 作品のテーマはまさに人の一生。それをロボットが表現するのです。生への喜び。死の哀しみ。自由の大切さ。愛することの美しさ。そして生命の意義。感動できるポイントは数多くあります。まあ、感傷的に描きすぎたきらいは出ていますが、この手の作品にありがちな"クサさ"はほとんど感じられません。それでも、ロボットの擬人化そのものに抵抗があると、ちょっと距離を置いてしまって感動できないかもしれません。が、これはSF映画のの宿命。ほとんどの人は泣ける映画として心に残るのではないでしょうか。 | |