| インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア | |
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Interview With The Vampire(1994/アメリカ/126分) [監督] ニール・ジョーダン [原作・脚本] アン・ライス [撮影] フィリップ・ルスロ [音楽] エリオット・ゴールデンサル [出演] トム・クルーズ、ブラッド・ピット、キルスティン・ダンスト、アントニオ・バンデラス、スティーブン・レイ、クリスチャン・スレーター [評価] ★★★☆☆ 18世紀末、ルイはレスタトに咬みつかれヴァンパイアに。さらに、少女クローディアもまたレスタトによってヴァンパイアにされてしまう。が、数十年後、大人になれないクローディアはレスタトを憎むようになり、ルイをそそのかしてレスタトを殺そうとするのだが ・・・。ヴァンパイアにされた男の数奇な運命を描いたゴシック風スリラー。ヴァンパイアの孤独、悲哀、残虐さを嫌味なく表現した異色作。が、吸血鬼は吸血鬼。どうも日本人にゃなじみが薄い。 |
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ストーリー ある若い記者の目の前にはルイという青年。椅子に腰掛けテープを回し始める記者。職業を聞くと "ヴァンパイア" とこともなげに答えるルイ。それからルイはまだ人間だった頃の話を始めます。 それは200年前の1791年、ニューオーリンズに程近い農場の主だったルイはその頃24歳。しかし半年前に妻を亡くして生きる希望を失っていました。ある夜、そんなルイの前に突如現れた男レスタトはルイの首に咬みつき、やがて目覚めたルイに自分の血を飲ませヴァンパイアにしてしまいます。そしてレスタトはルイの館に住み着きますが、食べ物に手をつけない主人たち、さらに不審な死人の続出に使用人の奴隷たちが怪しみ、耐えられなくなったルイは、ついに屋敷に火をつけ農場を後にします。 レスタトのように人間を殺すことにためらうルイは、動物の血を吸って飢えをしのぐ日々。しかしある時、つい少女クローディアの首に咬みついてしまいます。殺したと思ったルイでしたが、レスタトはクローディアをヴァンパイアと蘇らせます。そしてクローディアは、レスタトの教えを次々と吸収していき、一方では時と場所を選ばず次々と人を殺していきます。 が、数十年。少女のままで大人になれないクローディアは、いつしか自分をヴァンパイアにしたレスタトを憎むようになります。一方ではそんなクローディアとの絆を深めていくルイ。やがて、レスタトを倒してヨーロッパへ渡ろうとする二人でしたが ・・・。 コメント アン・ライスのベストセラーの映画化。それにしても西欧人はよほどヴァンパイアものが好きなようで、毎年のように話題作にヴァンパイアものが名を連ねてきます。それだけにヴァンパイアに対する固定観念をどう打ち破るかは新鮮さを生み出す重要な課題。はたして重厚なドラマを目指した感のある本作。しかしヒットはしたものの、心理的な側面やペシミスティックな背景がどこまで伝え得たのかは微妙かもしれません。 一方、ニール・ジョーダンにとっては面目躍如となった作品ではないでしょうか。トム・クルーズの(彼にしては)おとなしめの演技にも注目したいところ。キルスティン・ダンストの怪演と共に、ヴァンパイアの忌まわしさ、孤独さ、そして恐ろしさを伝えています。 物語は、ある若い記者のインタビューから始まります。そして相手の男・ルイ(ブラッド・ピット)は淡々と話をはじめます。200年前、レスタト(トム・クルーズ)という男にヴァンパイアにされたこと。同じくヴァンパイアにされた少女クローディア(キルスティン・ダンスト)との奇妙な絆。そしてパリでのヴァンパイア一族との出会いと決別。 物語では、ヴァンパイアであることの悲哀を自然に描こうとしています。自分の一族となり得る人間を探し続けてきたレスタト。人間を殺すことにためらいを感じるルイ。永遠に子供のままで大人になれない忌まわしさを憎むクローディア。それぞれに抱える悩み。それは永遠に続くのだという苦しみ。そして行き着くのは不死という忌まわしい運命。内面的な弱い側面にスポットを当てたことにより、ヴァンパイアという非現実的なシチュエーションの中、より身近に物語をとらえることができるようになっています。 が、そこまで。そうそうヴァンパイアに感情移入してはいられません。これも西洋と東洋の文化の違いなのでしょうか。まあ、そのせいか、表面的な感情は理解するものの、決して心底共感するまでには至りません。本作に限らず、作品の質ほどに評価されないのがシリアスなヴァンパイア映画の常。モンスターものの悲運といえるかもしれません。 | |