映画鑑賞記

恋におぼれて
preview Addicted To Love(1997/アメリカ/100分)
[監督] グリフィン・ダン
[脚本] ロバート・ゴードン

[出演]
メグ・ライアン、マシュー・ブロデリック、ケリー・プレストン、チェッキー・カリョ

[評価] ★★★☆☆
別れた彼女を追っていくとすでに新しい彼氏と同棲。男の前に現れた同棲相手の元彼女。そそのかされて復讐に協力させられるが、二人の間にはいつしか愛が芽生えて・・・。メグ・ライアン主演のラブ・コメディ。笑って泣かせて、とまではいかないが微妙な心理描写は秀逸。後半もたつくところはご愛嬌か。
 アメリカの田舎町で恋人同士だった天文所で働くサムと幼稚園の先生リンダ。ある時リンダは、勉強のためにニューヨークへ行きます。しかし期限が過ぎても帰って来ません。代わりに父親が来て手紙を読み上げます。それは別れの手紙でした。
 未練のあるサムはニューヨークへ。が、ようやく見つけたリンダはフランス人のレストランオーナー・アントンと同棲していたのです。いつかは別れて自分の元へ、と信じるサムは、向かいの空きビルへ住み着きストーカー生活を始めることに。
 そんな生活を満喫しているサムのビルへ、ある夜女性が押し入ってきます。ここへ住む、と勝手に宣言した彼女マギー。実はリンダの彼アントンの元彼女だったのです。二人を別れさせて彼に復讐するのだと言ってサムをそそのかすマギー。
 サムはアントンのレストランに皿洗いとしてもぐりこみ、マギーと協力してレストランをつぶすことに成功。さらにほどなく二人が別れたことを知ったサムとマギー。サムは早速リンダの元へ。マギーはアントンへの嫌がらせに奔ります。
 そのうちに偶然サムはアントンに誘われて、今まで監視をしていたアントンの部屋へ。しかし部屋はまだマギーが監視をしていたのです。マギーに嫌がらせを受け続けるアントンにも同情を覚えるようになったサムは、一方で徐々にマギーへの愛に気づくようになります。それはマギーも同じでした。そして、二度と会わないと決めていた二人でしたが・・・。

 物語りも終盤、アントンがサムに聞きます。
 「どんな恋人?」
 「おさななじみさ。」
 「どのくらいのつきあい?」
 「二週間。」
 「だっておさななじみだろ。」
 「そう。でも僕二週間て言った?」
 二週間とはサムがマギーと出会ってからの時間。つまりサムがマギーへの愛に気づく瞬間。何とも心憎いせりふを考えつくもんだ。などど思ってしまいます。
 さて、ラブコメの女王メグ・ライアンですが、今回はクールなカメラマンを好演しています。ただし、個人的にはマシュー・ブロデリックとのコンビはアンバランスのような気がします。格の違い?などではありません。マギーの気が強くて執念深いのに対して、サムはいかにも弱くて優しげな青年。なのでサムがマギーをリードする場面にはちょっと違和感を感じてしまいます。
 ストーリーは現実味は薄いですが、これはコミカルな作品では気にしても始まりません。ちゃんと先が気になる展開にはなっているところはいいですね。まずはサムとリンダがどうなるのか気を揉み、次にリンダとアントンがどうなるのか気を揉み、さらにサムとマギーがどうなるのか気を揉み、最後に・・・、と、あまり言い過ぎてはいけませんね。
 ところで、リンダとアントンを別れさせることに成功したサムとマギー。くっつきそうでなかなかくっつきません。このあたり、二人ともどっちつかずのもたつき感があります。それにラストシーン。"またか"と思ってしまいます。ハリウッド映画の悪しき伝統、と、もりじょうは勝手に思っているのですが、それはせりふに頼りすぎること、せりふが多すぎること。黙って××すればいいのに。まあ、日本とアメリカの感性の違いなのだろうとも思いますが。えっ、違うのはお前の感性だけだって?・・・わっはっはっはっ、確かにそんな自覚はあったのだが。
 さてこの映画、笑える要素や感動する要素はやや弱めかもしれませんが、ちょっとしたサスペンス気分は味わえるかもしれません。
* 評価やコメントは、あくまでも、"もりじょう"の個人的な感性に基づくものです。
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