| アラビアのロレンス | |
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(1962/イギリス/222分(公開時)) [監督] デビット・リーン [原作] トーマス・E・ロレンス [音楽] モーリス・ジャール [出演] ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、アンソニー・クイン、アレック・ギネス、ジャック・ホーキンス [評価] ★★★★☆ 第一次大戦中のアラブで、イギリス軍人でありながらアラブの統一を目指した実在の人物、T・E・ロレンスの栄光と挫折を描いた一大巨編。壮大な映像とともに、ロレンスの姿に男のロマンを感じずにはいられないはず。 |
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1935年、ある男がオートバイ事故で亡くなります。彼の名はトーマス・エドワード・ロレンス。かつて、イギリス人でありながら"アラブの英雄"として称えられた人物でした。 第一次大戦中のアラブ。支配していたのは敵のトルコ軍でした。ロレンスは、イギリスのアラブ支援の足がかりを強化するため、ファイサル王子の下へ派遣されます。しかし、情報武官でありながら、ロレンスは王子にアカバを攻めるように提案します。アカバはトルコ軍の重要拠点だったのです。しかしそれには広大なネフド砂漠を横断しなければならず、それは死を意味したのです。 それでもハリト族の族長アリとともにアカバを目指すロレンス。途中、盗賊同然のハウェウィタット族の族長アウダを説得して味方に引き入れ、見事アカバ攻略に成功します。 その後もアラブ軍を率いてゲリラ戦を展開するロレンスは、徐々にアラブの信頼を得ていくことになります。そして、アラブを愛し、砂漠を愛するロレンスの方も、アラブ人になりたいと思い、やがてアラブの統一を目指すようになります。 ある時、アリから族長のまといものを送られ有頂天になって街中へ出かけるロレンス。しかし、トルコ軍に捕まって、白人として屈辱的な扱いを受けるのでした。また、カイロにアラブの衣装で凱旋するロレンス。そこでも同僚たちから奇異の目で見られ恥ずかしい思いをします。さらに衝撃的な情報を得ます。アラブで英雄的勝利を続けるロレンスを尻目に、イギリスはフランスと条約を結んでいました。それは戦後、アラブを両国で分割するというものだったのです。 アラブの統一がイギリスのためにもなると考えていたロレンスは、失意のうちに戦場へと戻ります。しかし、アラブ独立の夢は捨てられず、アラブ人の手でダマスカスを奪還させることに活路を見出そうとします。老練なイギリスはアラブが一つにまとまることはないと見て静観。やがてダマスカス奪還はロレンスの思惑通りに成功し、苦心の末、ついにアラブの政府をつくろうとするのですが・・・。 この映像を見よ、とは本作品のための言葉。この奥行き間はどうでしょう。3Dのめがねなど必要ありません。壮大な映像の数々はぜひ自分の目で確かめてほしいと思います。映画音楽の大御所モーリス・ジャールの曲も印象的です。余談。この曲、保証しますが、暫くは耳にこびりついて離れません。ご注意を。 さて、物語。単なる歴史モノではありません。それどころか、歴史的な経緯や、政治的な背景、地理的・民族的な状況については詳しく描写されていません。見ていればある程度は推し量ることはできますが、むしろ、主人公ロレンスの人間としての物語に終始していると言えるでしょう。 4時間、ほとんどスクリーンから外れないT・E・ロレンス(ピーター・オトゥール)は実在の人物です。イギリス軍人でありながら"アラブの英雄"といわれた男です。連戦連勝の絶頂期には、自分は神だといわんばかりに思い上がり、夢敗れ挫折した後には、自分は無力なのだと苦悩します。その栄光と挫折の対比があまりにも鮮やか、あまりにも分かりやすく、容易に感情移入できてしまいます。主人公の変化が物語の展開とあいまって、4時間もの長さを見事に克服していると思います。 印象的なシーンを上げればきりがないのですが、最も有名なシーン。途中、ネフド砂漠を横断した時、はぐれたたった一人のアラブ人を救いに、死を省みず単身砂漠へ戻るロレンス。やがて連れ戻り、感激したアラブ人たちと確固たる絆を築きます。このシーン、何度見ても涙モノです。 もひとつ、最も有名なせりふ。(といっておきながらうろ覚えなのですが) アリが諭します。 「神によって運命は定められている」 しかし緒戦でトルコ軍を破ったロレンスは言います。 「運命などない」 「運命は自分で切り拓くものだ」 と。しかし、やがて挫折を味わうロレンスは、強く運命を感じるようになります。 ところで、この映画、女性が出てきません。男だらけの映画です。男のロマンの映画なのです。なので、女性の方はどうでしょう。見た方には感想を聞いてみたいところです。もりじょうは何度見ても一気にいけますが、まあ、4時間はちょっとつらいかもしれませんが。 |
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