| おかしな関係 | |
|---|---|
|
Best Defense(1984/アメリカ/94分) [監督] ウィラード・ハイク [原作] ロバート・グロスバック [脚本] グロリア・カッツ / ウィラード・ハイク [撮影] ドン・ピーターマン [音楽] パトリック・ウィリアムス [出演] ダドリー・ムーア、エディ・マーフィ、ヘレン・シェイヴァー、ケイト・キャプショー、デイヴィッド・ラッシュ、ジョージ・ズンザ、マーク・アルノー、ピーター・マイケル・ゴーツ、トミー・ヌーナン [評価] ★★☆☆☆ 突如見知らぬ男から渡されたフロッピー。そこには新型戦車に搭載するはずの誘導装置の設計図が。それを自分の手柄にして発表した技術者のワイリー。が、事情を悟ったスパイやFBIに目をつけられてしまい・・・。三流技術者がスパイ事件に巻き込まれるコメディ。展開やシチュエーションは滅茶苦茶だがちょっとした痛快作。 |
|
ストーリー 1984年、クウェート。売り込みのために首長の前で新型戦車XM-10のデモンストレーション。が、中身はがたがた。ランドリー中尉の乗った戦車は制御不能で見物席を破壊してしまいます。一方、その二年前のアメリカ本国。あるハイテク企業。軍関係者の立会いの下、XM-10のミサイルの誘導装置DYPジャイロのテストが行われます。しかし装置は過熱して火を噴き失敗してしまいます。 その不甲斐なさから会社でも家庭でも人望のない技術者のワイリーはこの失敗でクビ寸前。腐って飲んでいるとそこにおどおどした様子の男が。その男ホルツマンは、KGBに売るはずのフロッピーをワイリーに渡すと出て行ってしまいます。そして翌日死体となって発見。会社でフロッピーの中身を確かめるとそこにはDYPの設計図が。 それをワイリーの設計と誤解され一躍英雄扱いされるこいとに。が、やがてホルツマンが売るはずだったスパイが成り行きを知り、設計図を渡せと脅迫をしてきます。一方、FBIも気付いてスパイ逮捕のため囮になることを強要してきます。仕方なく協力することにしたワイリー。が、囮捜査がばれて撃ち合いに。何とか危地を脱したワイリーでしたが、今度は設計に致命的な欠陥が見つかってしまいます。 再び二年後。突如イラクがクウェートに侵攻。ランドリー中尉が指揮するDYP搭載のXM-10も戦場へ駆り出されることになったのですが・・・。 コメント イラクがクウェートに侵攻、などとは今では冗談にもなりませんが、この6年後には実際に起こってしまいます。とはいえ、この時代はそんなことが起こる予想などできようはずもありません。さらに当時懸案だった新型戦車やミサイル誘導装置はなるほどタイムリーな話題。時代を先取り? とも思えるのですが、実際はそんなことはないのでしょう。単なる偶然。なんせコメディですからね。 余談はともかく物語。舞台はクウェート。新型戦車のXM-10売り込みのためのデモンストレーション。が、戦車はがたがたで大失敗。すると舞台はアメリカ本国へと移り、ようやく主人公のワイリー(ダドリー・ムーア)が姿を現します。三流技術者のワイリーはDYPの開発に携わりますがうまくいまずクビ寸前の立場。が、偶然手に入れた一流技術者のDYP設計図。設計者が死体で見つかったのをいいことに、自分の手柄として発表してしまいます。が、これがもとで産業スパイやらFBIやらが出てきて大騒動となります。 途中、クウェートのランドリー(エディ・マーフィー)が乗るXM-10のエピソードが何回か挿入されます。脈絡なく挿入され短い時間で終えるこのシーン。ランドリーとワイリーのつながりがあるわけでもなく、見る者はそこで立ち止まらざるを得なくなってしまうので一見無駄とも思えます。が、これが最後にワイリーのエピソードと意外なところでつながって納得。それでもスムーズさに欠ける感は否めませんが。 展開やシチュエーションに決してリアリティはありませんが、コメディならではのご都合主義でかえって楽しめます。特にワイリーが囮捜査で窮地に陥るところなどは何度見ても笑えます。その一方では、家庭崩壊の危機を目前にするワイリーや、真剣にDYPを完成させようとするところなどシリアスな面も垣間見せます。しかし、逆に言えばやや散漫で、どうも一つのテーマに徹し切れていない、というか、インパクトに欠ける印象があるのも事実ではないでしょうか。 つまりはお気楽なコメディ、ともコミカルな痛快作、とも言い切るには今一歩。が、おもしろさはそこそこあって楽しめます。これを中庸が肝心、などと思えればいいのですが・・・。 | |