| オンリー・ザ・ロンリー | |
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Only The Lonely(1991/アメリカ/105分) [監督・脚本] クリス・コロンバス [撮影] ジュリオ・マカット [音楽] モーリス・ジャール [出演] ジョン・キャンディ、モーリーン・オハラ、アリー・シーディ、ケビン・ダン、ミロ・オシー、バート・レムゼン、アンソニー・クイン、ジェームズ・ベルーシ [評価] ★★★☆☆ もてない中年の警官ダニーがもてない葬儀屋の娘セレサと恋に落ちる。が、偏屈な母親は大反対。さらには心配性のダニー。母親が事故に巻き込まれる妄想でいつもデートは中途半端。それでもプロポーズを決意するダニーだったが・・・。もてない男女の恋の顛末を描いたコメディ。母親の問答無用の偏屈さが秀逸。やや緩慢ながら人情味たっぷりのラブストーリー。 |
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ストーリー 冬のシカゴ。死体や逮捕者の移送専門の警官ダニー。38歳独身でへんくつな母親ローズと二人暮し。ある日、ひょんなことから葬儀屋で死人の化粧をするセレサと出会い一目ぼれ。断られると思って誘ったデートですが以外にもOK。しかしいざデートをしてみると会話がまったくはずまず気まずい雰囲気に。しかし別れ際、セレサは自分が病的に内気であることを打ち明け、二人は付き合いを続けることになります。 が、心配性のダニー。デートをしていると、ひとりでいる母親が事故に遭う姿が浮かんできて何度も家に電話をする始末。おかげでデートはいつも中途半端。そんな中、母ローズとセレサと三人で食事に出かけることに。が、"何々人" と聞くとけなさずにはいられないローズ。セレサがイタリア人と聞いてはけなしシシリー人と聞いてはけなし、ポーランド人との混血だと聞いてはけなし、ついにセレサを怒らせて帰らせてしまいます。 これにはさすがのダニーも怒りだし、逆に母親をやり込め、セレサにはプロポーズをする決意を固めます。一方のセレサは母親には言いなりのダニーに失望していたところ。が、プロポーズには感激して受けることに。そしてほどなくセレサとローズは再会。息子の説教で反省したはずのローズでしたが・・・。 コメント クリス・コロンバス監督・脚本のラブ・コメディ。氏はホームアローンやハリーポッターでおなじみ。アクションシーンがない分だけ?、かどうかは分かりませんが、中だるみとも思えるシーンがあったりして展開自体もやや緩慢。が、一方では、恋を貫こうとするダニーの姿、殻を破っていくセレサの姿に感動できるのも事実。現実味は別にしても、本作の意外にも繊細な人物描写はちょっと注目してみたいところではあります。 物語は、もてない警官ダニー(ジョン・キャンディ)が葬儀屋の死体メイク係・セレサ(アリー・シーディ)に一目ぼれしたことから始まる騒動を描いたもの。何と言ってもキーマンは、あまりの偏屈さに見ていて呆れてしまうダニーの母ローズ。誇り高いアイルランド人のローズ(モーリーン・オハラ)は、ギリシャ人、イタリア人、シシリー人、ポーランド人、ユダヤ人と、とにかくけなし続けます。挙句の果てにセレサ本人を前に口走ってしまったことからふたりの仲も険悪になってしまいます。 デートに誘いに行って、"断りやすいように僕が言い訳を考えるよ" 、というダニー。一つ一つ振られたせりふを言っていくあたりは何とも粋。終盤でも繰り返されるこのやり取り。こりゃあ絶対断らないぞ、と思いつつセレサの返事に息を詰めてしまうのが心地いい。そんな粋に粋で応えるセレサ。極度の内気な女性。が、相手構わずにけずけとものを言うローズには激怒。ところがこれが、殻を破る決定的な出来事になったわけです。 一方のダニー。母親をひとりにすると心配でたまらず電話をしてばかり。勝手に妄想の世界に入り込むと、母親がマンホールに落ちたり強盗にあったり、といつも事故に遭って死んでしまう母親。間際に "お前は楽しんでいるんだろうね" などと捨て台詞を言って死んでいくのがおかしいところ。が、これが最後に見事なオチになっているのは秀逸。ちょっと感心してしまいました。 ジョン・キャンディとアリー・シーディは派手さがなくかえって自然な印象を受けます。モーリーン・オハラはもちろんですが、おもしろいのはローズに振られてもアタックし続ける図々しい男(ニック)にアンソニー・クイン。さらになぜかダニー本人以上にキスやセックスの体験談に詳しい相棒のサルにジェームズ・ベルーシ。と、主役以上? の個性派を並べたこと。が、見事にアクセントとなって物語を陰で盛り上げています。 ということで、最後は見事 "いちにんまえ" になるダニーとセレサ。本作は、こうしてみると二人の人間の成長の物語でもあったわけです。個人的にはもうひとひねり、最後に期待したかったところですが、ハッピーエンドなんでまあ良しとしましょう。 | |