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アンダーワールドUnderworld(2003年/アメリカ/121分)
cinema review ![]() STORY
ある夜の地下鉄。突如始まった銃撃戦。実は片やバンパイア(吸血鬼族)、片やライカン(狼男族)との戦争でした。何百年にも及ぶ両種族の抗争。バンパイア族はすでに敵のリーダー・ルシアンを倒していて、みずからの勝利を目前のものと信じていました。しかしライカンの勢力が広がっていると感じたバンパイアの女戦士セリーンは、独自に調査。彼らがなぜか人間の医師・マイケルを追っていることに気付きます。
そしてリーダー・クレイブンの反対を押し切り、セリーンはマイケルを探索。自宅のアパートで見つけますが、ライカンたちと鉢合わせ。それでも何とかマイケルを連れ出すことに成功したものの、今度は、死んだはずのルシアンが奇襲。しかしマイケルのおかげでセリーンは命を救われます。 掟を破ってバンパイアのアジトにマイケルを連れてきたセリーン。しかしマイケルの肩にはライカンに咬まれた跡が。その傷を他のバンパイアに見つかり危険を感じたマイケルは逃げ出してしまいます。人間はライカンに咬まれると数日でライカンに変貌してしまうのでした。 一方、セリーンはルシアンを殺したと言ったクレイブンに疑いの目を向けはじめます。が、クレイブンもセリーンを警戒。そこで、愛し始めていたマイケルの命も救いたいセリーンは再び掟を破り、休養で眠っている長老ビクターを起こすことに。ビクターは最強にしてバンパイアの頂点に立つ一人。彼にクレイブンやライカンのことを訴えようとしたのですが ・・・。 ・・・ ![]() COMMENT
吸血鬼と狼男の戦争を描いたアクション映画。狼男はともかく、とにかく毎年のように登場する吸血鬼もの。モンスターものは日本人にはなじみがなく、まじめに描かれると現実感の点で抵抗がある人も多いのではないでしょうか。ただし、本作では、うまくミステリアスなストーリーとつくり込まれた世界観で観客を誘導するようなところもあって、そこそこ引き込まれてしまう魅力はあります。
冒頭、いきなり銃撃戦から始まります。前置きもないし、見ててももうどっちがどっちだかわかりません。クライマックスを最初にもってきて、というつくりはこれが欠点にもなります。客の目をひきつけるにはインパクトはありますが、アクションシーンに興味がない人、ストーリー本位で映画を見る人にはきついでしょう。この後は幾分落ち着きますが、戦闘シーンは終始こんな感じ。スピード感はあるのですが、誰がどこにいて何をしているのかがわかりにくいのです。まあ、見る時はイメージ映像だと割り切ってしまった方が楽かもしれません。 主役の女戦士はケイト・ベッキンセイル。何とも華奢でキュート。強いヒーローにしては絶妙のアンバランスさ。レザースーツに身を包みロングコートを翻して、とかっこよさも抜群。時にスローにしてみたり、アングルの調整やパートのアップも丁寧です。イメージ優先の戦闘シーンもそうですが、レン・ワイズマンはイメージ映像が得意なんでしょうか。例によって敵が撃つ何十発もの弾丸は彼女には当たらない、というご都合主義は好みが分かれるところ。もちろん彼女が撃てば百発百中で敵に当たります。絵に描いたようなヒーローものという一面も見られます。 物語は、ライカンたちが追う人間・マイケルが展開の鍵となっています。なぜライカンはマイケルを追うのか。終盤まで明かされない謎が見事に見る者の興味を引き続けます。さらにバンパイア内部の裏切り。内と外に敵を抱えたヒロイン・セリーン。サスペンス色も一通り盛り込まれ、スリリングな展開を支えます。 まあ、派手なシーンもあるしストーリーもおもしろくできています。ただし全編ほとんど昼間のシーンのないダークな映像。まあ、狼男も吸血鬼も夜行性のようですから無理もありませんが。ともかく、さすがにこの色調変化の乏しさで二時間はきついかもしれません。人によっては最初から癖があると感じるかもしれません。感覚的にしろ生理的にしろ、好みが二分する作品ではないでしょうか。 |
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ケイト・ベッキンセイルのモンスターものには「ヴァン・ヘルシング」(2004)もあります。こちらでは、フランケンシュタインの怪物やドラキュラが登場。主演はヒュー・ジャックマン。ケイト・ベッキンセイル・ファンには見逃せない一本でしょう。
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