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コールTrapped(2002年/アメリカ/106分)
cinema review ![]() STORY
ポートランドで幸せな生活を送る親子三人。そこに誘拐犯マービンが侵入、六歳の娘アビーを連れ去ってしまいます。父ウィルは出張中。母カレンが気付いた時にはアビーの代わりに誘拐の主犯ジョー・ヒッキーが家の中に。そして、30分ごとにマービンに電話をしなければアビーの命はない、これは身代金目的の完璧な誘拐だ、と告げます。が、カレンは取り乱し始めます。誘拐犯たちも知らなかった事実、アビーは発作を伴う喘息の持ち主であることをカレンは訴えたのです。
ほどなく、シアトルのホテルでは、仕事を終えたウィルに誘拐犯の一味・シェリルが接近。子供を誘拐したことを告げ、明日、身代金25万ドルを銀行からおろすよう命令します。そしてそのまま軟禁状態に。一方、アビーはマービンとともに監禁場所の山小屋へ。が、心配していた喘息の発作に襲われてしまいます。その時は何とか事なきを得ますが、犯人たちは仕方なく、ジョーはカレンを連れ、マービンアビーを連れて落ち合い、薬の受け渡しを行います。 やがてアビーは隙を見て山小屋から脱走。同じ頃、家ではカレンがナイフを手に入れジョーを逆に脅しはじめます。そしてホテルではウィルがシェリルに反撃。万全だったはずの誘拐犯たちの計画は徐々に狂い始めて ・・・。 ・・・ ![]() COMMENT
誘拐をモチーフにした緊迫感たっぷりのサスペンス。家族三人をそれぞれ別々に監禁するというアイディアが秀逸。さらに完全犯罪であるはずの誘拐計画が徐々にほころんでいく様がさらなる緊張感を生んでいます。ケビン・ベーコン、シャーリーズ・セロンといったスターを配して華やかさも十分。そして地味ながらもプルーイット・テーラー・ヴィンスとコートニー・ラヴが好演。第一級サスペンスの面持ちとなりました。
が、映画でも小説でも、アメリカのサスペンスがプロットの細部にこだわらないのは半ば伝統のようなもの。穴が目立つのは本作でも例外ではありません。顔も指紋も割れているのに、誘拐の被害者が脅されたからと言ってその後警察に通報しないのは不自然な設定。その上ジョーは被害者の母親を犯しているのです。が、必要以上にプレッシャーをかけてパニックを起こさせるのは無謀でしょう。インパクトと展開にこだわるあまり、心理的な背景が欠如した致命的なプロットと言わざるを得ません。 というのもすべて "完璧な誘拐 ... これで四件成功した" というくだりがあればこそ。にもかかわらずとてもプロとは思えない犯行の有様。設定の難しさと言えるでしょう。これさえなければここまで酷評されることもなかったように思います。 冒頭、幸せそうに週末を過ごす家族の姿が映し出されます。が、直後、子供(ダコダ・ファニング)が無理やり連れ去られ、母親(シャーリーズ・セロン)は半狂乱に。さらに父(スチュアート・タウンゼント)は出張先で軟禁されてしまいます。家族三人を別々に監禁して完全犯罪をたくらむ犯人たち三人(ケビン・ベーコン、プルーイット・テーラー・ヴィンス、コートニー・ラヴ)。娘の命をつなぐのは30分ごとのマービンへの電話。しかし、親子はそれぞれに犯人たちに抵抗を始め、計画は徐々にほころびを見せ始めるのです。 それぞれの場所での一対一での駆け引きは緊迫感あふれるもの。さらに次から次へと新たな展開を見せ、先が読めない展開になっています。そして終盤、展開は思わぬ方向へ向かいます。誘拐犯たちの真の動機が明らかになり、主犯のジョーはみずからルールを破り始めるのです。戸惑い始める共犯者のマービンとシェリル。ラスト、ハイウェーでのパニックシーンは迫力十分。その上、ここに至ってもなお展開が二転三転。最後まで見る者を飽きさせません。 設定上の矛盾さえなければ良質のサスペンスとして評価されてもおかしくない本作。それがみずからつくってしまったものであるだけに、グレッグ・アイルズ痛恨の作品となってしまったのではないでしょうか。実に "惜しい" 映画ではあります。 |
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ルイス・マンドーキ監督はこの後、故国メキシコで「イノセント・ボイス」(2004)を完成させています。12歳の少年が徴兵されるという現実を描いたショッキングなストーリー。1980年代、内戦下のエルサルバドルを舞台にした映画でした。
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