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カプリコン・1Capricorn One(1977年/イギリス/129分)
cinema review ![]() STORY
人類初の火星探査船カプリコン・ワンの打ち上げ間近。宇宙船のドアが開けられ、乗っていた3人の宇宙飛行士ブルベーカー、ウィリス、ウォーカーが外に連れ出されます。向かった先は砂漠の中の寂れた基地。しかしその間、何事もなったように宇宙船は打ち上げられ、その成功に沸いていました。
3人の前に現れたのはプロジェクトの責任者ケロウェイ。彼は、宇宙服に欠陥が発見された、今回の打ち上げが失敗と分かれば宇宙開発の予算が削られる、と言い、映画のような火星の撮影セットを見せます。ここで、火星に行ったかのように演じるよう三人に要求するのでした。そして家族に危険があると脅されて仕方なく協力することに。 しかし、NASAのオペレーターの一人・ウィッターは火星からの電波が近くから来ていることに気付き、友人の記者・コールフィールドに洩らします。が、その直後、ウィッターは行方不明に。コールフィールドがウィッターのアパートを訪れると、そこには見知らぬ女性が。昔から住んでいると言われ驚きます。そしてその帰り、車に乗るとブレーキに細工が。 やがて宇宙船の帰還の日。しかし大気圏突入の際の事故で分解してしまったとケロウェイは発表。身の危険を感じたブルベーカーたち3人は基地を脱出することを決意。砂漠の中を歩き始めたのですが ・・・。 ・・・ ![]() COMMENT
公開当時、大変な話題となった映画であることを覚えています。あるいは、火星着陸が芝居だったという、そのショッキングなモチーフが信憑性を帯びていたせいか、とも後から思いましたがそれは月面着陸の話。これは近年にわかに話題にも上りました。あちらはどうもお騒がせネタのようですが、シチュエーションが酷似していることは事実。果たして真相はどうなのか。気になるところではあります。
それはともかく、本作は冒頭から飛ばします。離陸寸前の宇宙船から宇宙飛行士が連れ出されるという、これ以上はないというつかみ。あっという間にスクリーンの中に引きずり込まれ、その後はサスペンスや冒険色などをちりばめ、あの手この手で一気に最後まで魅入らされてしまいます。と、あらためて頭に浮かぶのは、やっぱりピーター・ハイアムズなんだなあ、という感慨。スケール感のあるエンターテイメントを得意とする氏の特徴がもろに出た作品でもあります。 中盤、NASAのひとりが不審を持ち始め、物語は一挙にサスペンス色を濃くしていきます。それは彼が独自に組んだプログラムに端を発するもの。さらにこの事実は友人の記者コールフィールド(エリオット・グールド)に伝わり物語は急展開。さらに後半に入ると、3人の宇宙飛行士の砂漠の中の逃避行が加わり、緊迫感だらけの展開となります。 一方、ウィッターの存在を消すところやコールフィールドが罠にはまるところなど、いくつものシチュエーション上の矛盾が確かにあります。が、展開の妙がふしぎと活きていて、決してひとつところに興味を注がせないのが、幸運にもこれらの点を目立たなくしています。前半の主人公、3人の宇宙飛行士(ジェームズ・ブローリン、、サム・ウォーターストン、O・J・シンプソン)から、後半の重要人物を、記者のコールフィールドへシフトさせている辺りもそのひとつ。さらに終盤ではもう一押し。強烈なキャラクターのテリー・サバラスが登場。こんなところも、巧者ピーター・ハイアムズ、といえるところでしょうか。 全体的にはやや硬派寄り、といった感があります。とはいえ、やはりプロット自体のインパクトの強さは否定しようのないもの。終始プロットで見る者を圧倒し、年代を感じさせない作品と言えるのではないでしょうか。おそらくは、多くの人がもう一度見たくなるほどの作品になると思います。 |
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ピーター・ハイアムズの宇宙ものと言えば「2010年」(1984)。あまりにも有名な、スタンリー・キューブリック×アーサーー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」(1968)の続編という位置づけ。前作の謎が明らかになります。ただし、成功作と見るか失敗作と見るか、は、ご自分でお確かめを。
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