Index |
Information |
|||||||||||||||||
忍者と悪女The Raven(1963/アメリカ/86分)
cinema review ![]() STORY
ある夜、魔術師・クレイブンの家に突然大きなカラスが現れます。クレイブンはカラスから自分を人間の姿に戻せと頼まれ戻してやることに。男はベッドロウと名乗ると、その日、魔術師・スカラバスと対決をして敗れ、カラスにされたのだと話します。クレイブンはその名前を聞いて驚きます。スカラバスは死んだ父の宿敵だったのです。
さらにベッドロウは、クレイブンの部屋にあった絵の人物がスカラバスの城にいると言い出します。しかしそれは二年前に亡くなったはずのクレイブンの妻・レノーア。慌てて棺の中を見に行くと、確かにそこには遺体が横たわっています。しかし、スカラバスが死んだ妻の魂を操っているのではと疑ったクレイブンは城を訪ねてみることに。取り上げられた魔術の道具を取り戻したいベッドロウも共に行くことになります。 さらにクレイブンの娘・エステル、ベッドロウの息子・レクスフォードも加わりスカラバスの城に到着。しかし四人を穏やかに迎え晩餐を出すスカラバス。レノーアのことは誤解だと説明を受けると納得するクレイブンでしたが、ベッドロウはクレイブンの諌めも聞かず、再びスカラバスに挑戦。今度も敗れて消されてしまいます。そしてその夜、ひとりになったクレイブンの目の前に突如レノーアが現れて ・・・。 ・・・ ![]() COMMENT
エドガー・アラン・ポーの怪奇小説をロジャー・コーマンがコミカルに仕上げた作品。タイトルには忍者とありますが、忍者が出てくるはずはもちろんありません。いい加減な邦題には呆れるばかりではあります。まあ、一度聞いたら忘れられないタイトルであることは確かですが ・・・。
ともかくも、本作では、「黒猫の怨霊」(1962)のピーター・ローレと、同作で愉快な芸風を披露した、コーマン作品でおなじみのビンセント・プライスが再びコンビとして復活。さらに「フランケンシュタイン」シリーズで怪物を演じた名優、ボリス・カーロフが登場、と、何とも重厚な配役。一方つくりのほうでは、コーマンの一連のポーものの中では珍しく楽しい作風。何かと見所の多い作品となっています。 物語は、一匹の大烏が、隠遁生活を送る魔術師・クレイブン(ビンセント・プライス)の屋敷にやって来るところから始まります。次の瞬間、烏(ピーター・ローレ)がしゃべり始めるとそれを平然と聞くクレイブン。見る者はこの物語が尋常でないことを悟ると同時に、そのユーモラスな雰囲気にファンタスティックな感覚を呼び起こされることになります。 やがて死んだはずの妻(ヘイゼル・コート)がスカラバス城にいると知ったクレイブンはスカラバス城に乗り込んで妻と再会。が、妻レノーアは、実は人間よりも金と権力を愛する悪女だったのです。そしてクレイブンは、スカラバスとの生死を賭けた魔術比べをすることになるわけです。 どこかユーモラスな立ち居振る舞いのビンセント・プライスはさすが名優の実力発揮と言ったところ。さらにピーター・ローレとのおかしくも不毛なやり取りがなかなか楽しめます。マニアックなファンなら、当時売り出し中のジャック・ニコルソン(レクスフォード役)も注目する点ではないでしょうか。しかし、コミカルな反面、シリーズ持ち前の怪奇趣味やホラー色は控えめ。序盤のミイラが登場するシーンがわずかにその名残となっています。普段の怪奇ものを期待したファンには、ちょっと肩透かしだったかもしれません。 作中たびたび出てくる数々の魔術。特撮シーンはさすがに現代のそれとは比べることはできません。それでも、もともとがお化け屋敷的な雰囲気がコーマン作品にはあって、その点は小なりとも健在。いずれにしても、気軽に楽しめるB級娯楽作品と呼べるでしょう。 |
![]() (エスピーオー) amazon DVD link
more review ...
|
|||||||||||||||||
www.sasaraan.net |
・・・ |
(c) morijoh |